関西ベンチャー学会 学会誌編集・査読規程   

2019年7月16日改定

 

 関西ベンチャー学会(以下、「本会」という。)学会誌編集・査読規程(以下、「本規程」という。)は関西ベンチャー学会学会誌(以下、「本会誌」という。)に投稿された論文等の編集、査読に関する規定を定めるものである。

 

[ 編集 ]

第1条 編集の目的

1.本会誌の編集は、関西ベンチャー学会会員によるベンチャーに関連する研究の進展を図り、学術的・実証的研究を通して社会の発展に寄与することができることを目指して適切に行うことを目的とする。

2.本会誌の編集は、学会誌編集委員会(以下、「編集委員会」という。)が行うこととする。

3.編集委員会は、理事会が任命した学会誌編集委員長(以下、「編集委員長」という。)ならびに複数の編集委員から構成される。

4.編集委員会は、編集方針の決定、査読を委嘱する者の選定・委嘱ならびに連絡調整、掲載原稿の決定、刊行、疑義・不服への対応、投稿状況や出版進捗状況の理事会への報告等に役割を負う。

5.編集委員はそれぞれ専門的研究領域を有するものから選定され、編集委員会および編集委員長の統括のもとに本会誌の編集及び刊行に必要な役割を負う。

6.編集委員長、編集委員の任期は原則2年とし、再任を妨げない。

 

[ 発行 ]

第2条 発行

1.本会誌は原則として1年に1回発行する。特集号等を発行する場合は理事会の承認事項とする。

 

 

[ 査読 ]

第3条 査読の目的

査読は本会「投稿規程」を受け、投稿原稿が学術的・実証的観点から価値がある論文として本会誌に掲載するにふさわしいものかどうかを公平に判定し、良質かつ有益な論文を本会員ならびに社会に提供することを目的とする。

 

第4条 査読の基本的事項

①査読を委嘱された者(以下、「レフリー」という。)はその専門的見地から下記第4条に述べる「一般的事項」「形式的適格性」「学問的価値」等について判定する。

②査読は内容の批判や討議ではないことから、見解の相違を掲載不可の理由にしてはならない。

③レフリーは著者に研究指導する立場にはない。従って、投稿原稿に対して研究指導を目的とした追加調査等の追加要求は避けなければならない。

④レフリーは査読により知りえた内容を、いかなる形でも利用・漏洩・剽窃(盗作)してはならない。

⑤個別論文の査読者氏名は公表しない。著者との連絡はすべて編集委員長または本会事務局経由で行う。

⑥レフリーは決められた査読期間は遵守しなければならない。

⑦レフリーの任期は原則1年とし、再任を妨げない。

⑧レフリーの報酬は無償とする。本会会員外のレフリーの報酬は投稿1件あたり2,000円とする。

 

第5条 査読の審査基準

1.一般的事項

① 本会誌の投稿規程ならびに執筆要領に整合しているか。

② 論文タイトルは本文の内容を適切に表しているか。

③ キーワードは適切であるか。

④ 専門用語、図表などは適切に使用されているか。

 

2.形式的適格性

① 論文としての態をなしているか。

② 研究目的が明確であるか。

③ 問題提起と結論が対応しているか。

④ 全体が論理的に構成されているか。

⑤ 研究目的に対して適切な調査・分析方法などが採用されているか。

 

3.学問的価値

① 学術的・実証的論文として独自性、新規性、信頼性等を有しているか。

②設定されたテーマ、仮説や課題に対して、新たな視点や論点での合理的な考察がなされているか。

 

4.掲載不可の理由

① 投稿規程ならびに執筆要領に反するもの。

② 著作権侵害の疑いが強いもの。

③ 重要部分に基本的な誤りがあるもの。

④ 学術的・実証的な研究とみなされないもの。

⑤ 論文構成、文章、論理の展開が粗雑なもの。

⑥ 公序良俗に反し、本会誌にふさわしくないもの。

 

5.査読の手続き

① 査読は一投稿論文に対し2名で行う。

②レフリーは編集委員長から本会理事に委託される。投稿論文の専門分野の理事がいない場合には、編集委員長は本会会員の中からレフリーを選定し、委託する。

②-1 本会会員外のレフリーが必要な場合には編集委員長は、編集委員会の同意を経て指名する。

②-2 査読されて学会誌に掲載された著者は次回以降に優先的にレフリーに指名される場合がある。ただし、著者が学生の場合については個別に検討する。

③ 編集委員長および編集委員は自著投稿論文の査読はできない。

④ 個別論文のレフリーの氏名は公表されないブラインド査読とする。

⑤査読期間は原則1ヶ月程度とする。査読者の事情で査読に時間を要する場合は、レフリーは至急に編集委員長に連絡を行い、了承を得た上で、査読締め切り日を再設定する。

⑥ 査読結果を基にした著者による加筆修正は原則1回とする。加筆修正の結果、再チェック困難な場合は査読なし論文と変更するか、または棄却する、として投稿者に連絡する。

⑦ 編集委員会はレフリーの査読結果に基づき、本会誌への掲載可否を最終的に判定する。編集委員会は、査読付希望の投稿原稿について査読の結果を決定し、投稿者に連絡する。なお、研究ノート、その他の査読なし原稿は、編集委員会において学会誌への掲載を決定する。

⑧ レフリーから編集委員会に回答する査読結果は、基本的に以下の4つとする。
レフリーは、判定を行うとともに、論文に対する疑問点、改善点なども書いて編集委員会に回答する。

(a) (受理)論文をそのまま受理してよい。
(b)  (軽微の条件付受理)若干の修正の必要あり。正しく修正されれば、掲載してもよい。
(c) (大幅な条件付受理)大幅な修正の必要あり。著者による修正後、再度査読される。修正後の査読でも大幅な修正の必要があれば不受理になる場合もある。
(d)  (不受理) 掲載は拒否すべきである。

⑨論文は編集委員会で(受理)となった時点で印刷済み論文と同等の価値を有するものとする。

 

第6条 本規程に定めがない事項が生じた場合、編集委員会で検討し、理事会に報告または承認を得ることとする。

 

附則

1.本規程は、2019年7月16日より改訂施行する。

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