第13回ビジネスモデルとベンチャー研究部会(3月25日)

投稿日: 2023年3月2日 作成者: ビジネスモデルとベンチャー研究部会

◆第13回ビジネスモデルとベンチャー研究部会のご案内

皆様、お元気ですか?今年も早や2か月が過ぎ今年度も最後の3月入りです。コロナ禍の脅威はようやく遠のき始めて街にはコロナ禍前の状況が戻ってきました。しかし、日本企業と日本経済の低迷状況は相変わらずで、勤労者の実質賃金、家計所得は低い水準のままです。いったい何が原因なのか?当研究部会では「ビジネスモデルとベンチャー」の立ち遅れ、過小評価、失敗が大きかったのではないか?したがって、今後日本のあり方も、この2点について、正しい理解と重視した対応が必要であると考え活動しています。次回(3/25)の「第13回ビジネスモデルとベンチャー研究部会」では、お二人の専門家に講演を頂き、拝聴し、これからの日本企業、日本経済、日本社会のあり方について議論していきたいと考えています。具体策では、まず、日本企業の強みを知る必要があります。例えば、長寿性です。これは世界で第1位です。日本企業の長寿を可能にしてきた要因は、第1に、日本的イノベーション(ベンチャー精神)、第2に、日本的経営でもあったガバナンス(長期取引、人間関係重視、三方良し経営)です。いずれも21世紀の経営としての「ビジネスモデル」の重要な構成要素です。これを日本の歴史では最も早くから実践し日本経済全体に最も大きな影響を与えてきた「三越と三井物産」を事例として取り上げ、分かりやすく、説明して下さいます。万障お繰り合わせてご参加ください。お待ちしています。なお、直近、配本の『関西ベンチャー学会学会誌第15号』2023年)に「書評:武居奈緒子・井形浩治著『三越のイノベーションとガバナンス』」が掲載されています。お読み頂くと参考になるかと思います。参加の申込を頂いた方には抜刷ファイルをメールにて送らせて頂きます。
 
日時:3月25日(土)10:00~12:30
場所:リアル(ナレッジサロン)とオンライン(ZOOM)で実施(URL&ID/PWは事前申込者にメールで後日送信します)
参加費:関西ベンチャー学会の会員は無料
    JABI会員及び関西ベンチャー研究会会員、院生・学生は無料
    その他、一般社会人は有料(500円)

申込方法:無料の方も事前に下記のPeatixから参加の申込み手続きを行ってください.

    第13回 #1 | Peatix

Peatixのアプリを使たことがない人は、先に、インターネットから取得(インストール)してください。

無料です。

Peatixからの申込みが難しかった場合は、下記の幹事(小西)まで、メールで、本文に以下の諸点を記入

の上、送信して下さい。

①お名前、②所属名、③連絡可能な電話番号、④受信可能なメールアドレス、⑤その他
送信の際のメールのタイトルは、「関西ベンチャー学会「第13回ビジネスモデル&ベンチャー研究部会」
 

査:木谷哲夫(京都大学 産官学連携本部)

幹事:小西一彦(兵庫県立大学)konishikazu@gmail.com

Peatix: 第13回 #1 | Peatix

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                 <プログラム>

               第1部:講演と質疑応答(10:00~12:00)

       ◆テーマ:イノベーションとガバナンス
◆第1報告:「三越と三井物産の義理人情型ビジネス・モデル ー日本は、信用社会―」  
報告者: 武居奈緒子氏(摂南大学経営学部教授、関西ベンチャー学会会員)
 

〈プロフィール〉

愛媛県松山市生まれ。博士(商学)。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得。

奈良産業大学、山口大学を経て、現在、摂南大学経営学部教授。

著書に『大規模呉服商の流通革新と進化―三井越後屋における商品仕入体制の変遷―』千倉書房(2014年刊行)、『三井物産の組織デザインー総合商社の国際競争力―』日本評論社(2017年刊行)等がある。谷中の政経塾では「三井越後屋のマーケティング・イノベーション」、ナレッジサロン木曜サロンでは「三越におけるビジネス・システムの革新性―イノベーションは大阪からー」という論題で、講演経験がある。井形浩治氏との共著『三越のイノベーションとガバナンスー三井財閥と三越のインターフェイスー』五絃舎(2021年刊行)で、2021年度実践経営学会学会賞受賞。

最近は、大阪経済の競争戦略に関心をもっている。

〈講演内容の概要〉

三越や三井物産は、なぜ市場において長期存続を果たしているのだろうか、その秘密について探っていきます。その原点は、江戸時代の三井越後屋にあります。

 

◆第2報告: 「日本最初のコーポレート・ガバナンス事象ー三越O事件を事例に―」

                報告者:井形浩治氏(大阪経済大学経営学部教授)

〈プロフィール〉

大阪府守口市生まれ。同志社大学大学院商学研究科博士(後期)課程単位取得中退。

星稜女子短期大学、京都学園大学を経て、現在、大阪経済大学経営学部教授。

著書に『コーポレート・ガバナンスと経営者の新たな役割』角川学芸出版(2011年刊行)武居奈緒子氏との共著『三越のイノベーションとガバナンスー三井財閥と三越のインターフェイスー』五絃舎(2021年刊行)で、2021年度実践経営学会学会賞受賞。2014年4月~2020年3月まで、実践経営学会会長。最近は、スイス時計産業の探求に取り組む。

<講演内容の概要〉

ガバナンスは、一般に「統治」と訳されてきた。それ自体誤訳ではないが、ここでは「規律」と捉え、標記テーマに則してその内容について論じたい。三越は、単なる「一百貨店」ではなく、その発祥から日本の経済・文化そのものを進展させる役割を担う、いわば「エリート企業」であった。その点が結果的に、ガバナンスを無機能化させた。本事象は、その後の多くの日本企業で生じた不祥事、すなわち「日本型コーポレート・ガバナンスの限界」を解き明かす一つの本質を示す意義も持つ。

            

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         第2部:交流会&懇親会(12:00~12:30)
  リアルの参加者だけになるかもしれませんが、発表者を囲んで、交流会&懇親会 を行います。
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      多数の皆様のご参加をお待ちしています。
     主査:木谷哲夫(京都大学 産官学連携本部)

     幹事:小西一彦(兵庫県立大学)

 

 

 

 

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