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6月23日(月)記念シンポジウム企画書
どこでもコンピューター
「ユビキタス」時代がやってくる
  生活のあらゆる場面、あらゆる場所で私たちの暮らしがコンピューターネットワークとつながり、その利便性を享受できる「ユビキタス社会」が実現しようとしています。「ユビキタス」とは「あまねく存在する」という意味のラテン語が原義で、家電製品のようにコンピューターの存在を意識せず、コンピューターが生活環境の中に自然に溶け込んでいるという意味に用いられます。
 その先駆けの中心となるネット家電は、インターネット接続で遠隔操作などができる家電の通信規格が決まり、この3月中にも東芝の冷蔵庫、電子レンジなどが第1号の認定を受ける見通しです。松下電器産業、日立製作所なども年内に新規格に基づいた製品を売り出す計画で、来年が本格的な“ユビキダス時代元年”ともなりそうです。こうした家電が普及すれば、勤務先からパソコンや携帯電話を通じてエアコンや炊飯器のスイッチを入れたりオフにしたりすることができるうえ、故障時には家電製品自体が自動的に故障箇所をメーカーのサービスセンターに通知し、修理を依頼することもできるようになります。
 さらに将来は家電だけでなく、衣料や工業製品、菓子などあらゆるものに小さなコンピューターチップが組み込まれ、例えば牛肉の場合ならどんな牛の肉かという履歴や、生産者からのメッセージなどが即座にわかるようになります。洗濯の場合だと衣料の素材や汚れ具合などが洗濯機に自動的に伝わり、スイッチを入れるだけでそれぞれの衣料に最適な洗濯ができるーといった具合です。消費者だけでなく、生産者、流通業者にとっても即座に在庫数がわかるなど利点ははかりしれません。
 こうしたユビキタス社会の到来は、パソコンが普及し始めた「ソフトの時代」、インターネットが普及した「ネットワークの時代」から、「ハードウエアの時代」に移行することも意味します。デジタル家電の市場規模は今年1年だけで1兆円に達する見通しで、来年以降さらに爆発的に増加するのは間違いありません。稲垣耕作・京都大学助教授は、「ユビキタスはハードと結びついており、その意味ではモノづくりに秀でた関西の底力を示せる可能性がある」と指摘します。つまりネット家電をはじめとするいろんな製品が“ユビキタス化”することで需要の増大、さらには雇用の増大につながり、ひいては関西復権の起爆剤にもなるというのです。
 もっとも、こうしたユビキタス社会が私たちにとってすべてバラ色の社会になるとは限りません。大災害やサイバーテロでコンピューターが一度に動かなくなる懸念も指摘されており、そうしたセキュリティー対策が万全にできていることが絶対条件になります。また、もし人間に小さなコンピューターチップが埋め込まれる時代が来たらーと考えると不安もよぎります。
 シンポジウムでは、こうした近未来の暮らしのあり方や新技術の生かし方、課題などについて、経済やコンピューター、文化人類学などさまざまな分野の専門家、企業担当者が話し合い、より安全で便利な社会の実現に向け考えます。なおこのシンポは関西の有識者約400人が加盟する関西ベンチャー学会に「ユビキタス部会」が発足する記念シンポとして開催します。

なお、記念シンポジウムの詳細につきましては、6月上旬に産経新聞紙上で発表されました。
(6月5日 産経新聞朝刊 掲載分画像
  【タイトル】 どこでもコンピューター
「ユビキタス」時代がやってくる  
    関西ベンチャー学会は、産経新聞社と共催でシンポジウム「どこでもコンピューター ユビキタス時代がやってくる」を開催します。

関西における「製造業の復権」、それに伴う「雇用の創出」、また「先端分野での起業」という視点を重視して、関西ベンチャー学会では、ユビキタスジャパン研究部会を中心として、関東にはない発想でのシンポジウムを計画いたしました。大きな雇用を生みそうにない「ICタグ」ではなく、次世代メディアとネットワーク型のユビキタスを関西から発信します。

関西ベンチャー学会 ユビキタスジャパン研究部会
主査:稲垣耕作 幹事:後藤英夫

  【主催】 関西ベンチャー学会(会長=塩沢由典・大阪市立大学経済学部教授、会員400人)
産経新聞社/関西2100委員会
  【日時】 2003年6月23日(月) 13:30〜(13:00開場)
※受付は、終了いたしました。お問い合わせは下記までお願いします。
株式会社ブリッジジャパン内 後藤(mailto:goto@bridgejapan.jp)
  【場所】 大阪国際交流センター(大阪上本町、大阪外大跡地)
  【定員】 400名
  【参加費】 会員外も無料、ご応募多数の場合抽選です。
折り返し入場証が 送付されます。
  【内容】

・特別講演
マサチューセッツ工科大学客員教授、西和彦氏
(昭和31年神戸市生まれ。早稲田大学在学中、日本初のパソコン雑誌「月刊アスキー」を出版。元アスキー社長)

・パネルディスカッション(候補)

西和彦 (上記参照)
吉田和男・京都大学教授
(大蔵省、国税局、経済企画庁を経て昭和62年から京大。平成9年4月から大学院経済学研究科教授)      
奥野卓司・関西学院大教授
(社会学部教授。情報メディアの普及が家庭や社会に及ぼす影響の研究など。著書に「第三の社会―インターネットによる家族とビジネスの変容」「情報人類学」など多数)
塚本昌彦・大阪大学助教授
(大学院工学研究科助教授。昭和62年京大工卒、シャープ入社。平成7年大阪大講師、8年助教授。腰に小型パソコンとDVDドライブ、頭にヘッドマウントディスプレイを装着、首には文庫本大のPDAをぶらさげて生活するなど“ウエアラブルコンピューターの伝道師”として知られる。主な研究分野はウエアラブルコンピューティングとユビキタスコンピューティングのエンターテインメント応用)
櫛木好明・松下電器産業常務
(マルチメディア技術、ソフトウエア技術担当)
稲垣耕作・京都大学助教授
(情報学研究科助教授。ユビキダスジャパン部会長。逢沢明のペンネームで新聞、雑誌に執筆。著書に「ゲーム理論」「情報文明学の構想」(共著)など多数)

  【問合先】 ユビキタスジャパン研究部会事務局/mailto:goto@bridgejapan.jp/担当 後藤
株式会社ブリッジジャパン内/TEL:06-6536-0358 FAX:06-6536-0299



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