CB・NPO部会
関西ベンチャー学会 第7回「CB・NPO研究部会」の概要
開催要領
とき・ところ
日時:2002年2月1日 18:30〜
場所:大阪産業創造館17F B室
内容
講師:桃山大学経済学部教授 津田直則氏
主題 : 協同組合の価値の計測から地域の豊かさ指標の作成へ」
地域価値の指標化が21世紀の地域政策の内容を深める!
『コープこうべ総評価レポート』作成における実践を紹介
津田先生は、21世紀の地域社会を再創造するために、三つの要素が方法論として必要とされる。第一、バリュー論=地域社会における目標や理念を明確にする。第二、マネジメント論=目標を実現するプログラムの開発と実施。第三、ガバナンス論=プログラムを実施していく場合のコミュニティにおける主体の参加問題に取り組む。この方法論を論じる前提として20世紀社会から引き次いできた問題への解決策をどう捉えるかが重要な要因になる。
報告の中心となった住民価値のプログラム化は、計量的根拠が明確になるだけに興味を抱かせる研究手法であった。単に、これまでの研究の成果報告ではなく、出来るなら国民生活指標や、三菱総研モデルをもちいた地域社会開発を各自が実践してみなさいという問題解決型の提案であった。
住民価値を根底にする論の展開である以上、現代の問題を次ぎのように整理することで新たな目標を示されている。「第1は物質的豊かさと人間精神のバランス問題であり、崩れたバランスを回復する問題」が一つ。「第2は現代経済システムの問題点と改良の問題」が二つ目である。
そして、地域社会を住みやすくするには、“精神的価値を豊かにする”試みが必要とされ、“競争原理の矛盾を改善する原理として協力原理の導入”を提案されている。
地域価値の指標化について、詳細に記録する文字数の余裕はないが、三菱総合研究所で開発された豊かさ指数は、生活満足という視点から地域の豊かさを測っている。生活全体を、住まい、交通、仕事、所得・消費、貯蓄・資産、健康・家族、教育、余暇・休暇、医療・福祉、生活環境の10側面に分け、属性については、男、女、10・20代、30・40代、50代・60代、に分け、国民生活指数のデータなどを利用して属性別・側面別の豊かさ指数を作成する。
地域指数を作成するのに参考になると紹介された『コープこうべ総合評価レポート』は、3年ごとに発行しているもので、協同組合が重視する基本価値と呼ばれる価値に関係した活動の評価も含めた評価レポートである。
2001年版は、総合評価の方法論に取り組んだものとして2冊目である。
津田先生は、「地域社会が重視する価値の指標作成においても、このコープこうべにおける総合評価の方法論は役立つだろう。」と締めくくられた。
<報告の順序>
- コープこうべにおける生協総合評価の方法論と経緯
- 2001年版コープこうべ総合評価レポート
- 国民生活指標、福田公正モデル、三菱総研モデルとその問題点
- 地域指標作成の方法論
トップ・ページ
CB・NPO部会一覧
ページ・トップ