関西ベンチャー学会
第2回「CB・NPO研究部会」の概要
とき・ところ
日時:2001年6月8日(金)
場所:産業創造館 17階B室
参加者:8名
当日のプログラム
津田直則氏(桃山学院大学)
「モンドラゴン協同組合とコミュニティ:起業、融資、経営指導を中心にして」
講演目次
1.モンドラゴン協同組合の特徴と発展
2.モンドラゴン協同組合における価値と基本原則
3.モンドラゴン協同組合における起業、融資、経営指導システム
4.スペイン・バレンシアでの実験
5.モンドラゴンとバレンシアからの起業システムに関するヒント
概要
CB・NPO研究部会会員である津田先生より、モンドラゴン協同組合について話題を提供していただきました。
スペイン・バスク地方を中心に活動する当組合は、1956年にカトリックの牧師であったアリスメンディ・アリエタがはじめたものであり、今では98組合、労働者数4万2000人という大規模な自主管理組織へと成長しました。当組合は、各協同組合の連合体であり、その中心を担っているのは「ファゴール」という家電メーカーだそうです。
地域のコミュニティを考える場合、義務と利益のバランスが問題になります。地域の価値をどう高めていくか、価値をどう実現していくか、という点にまで話しが及びました。NPOの精神である「自立、連帯、協同」は国によって大きな差異があることも議論では大きな論点となりました。
ヨーロッパとアメリカでは協同組合の概念が異なり、アメリカの場合、協同組合はNPOの範疇には入らないそうです。ある意味、モンドラゴンは日本的経営に類似しており、長期雇用が前提で、初任給と経営トップの報酬格差は1:4.5であり、報酬面でも連帯感を高めようという意識が表れています。
アメリカの事情で興味深い見解が議論で提示されました。アメリカは「株式会社がNPO化し、協同組合が会社化している」。他に、日本の主婦が中心となり活動している「ワーカーズ・コレクティブ」についても意見がかわされました。
今後の予定(確定ではありません)
次回CB・NPO研究部会は6月29日。ヒューマンサービス研究部会と合同で行う予定です。テーマは「泉南のシリコン・バレー」。
取材者:松永桂子
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