関西ベンチャー学会

CB・NPO研究部会・第1回記録



目次

日時場所  概要  参加者の声  活動方針


日時場所

日時:2001年4月27日 18時〜20時
場所:産業創造館 17階 B室
出席者:12名
記録者:松永桂子


概要

当日はまず出口正之主査から、CB・NPO研究部会の運営方針が説明された。

活動の柱を@研究部会にゲストスピーカーを招き、CB(コミュニティビジネス)やNPOに関する知識を深める場とするA調査またフィールドスタディを行うBそして得た知見をもとに実践していく。以上、3本の活動指針が示された。とくにBは関西ベンチャー学会の「研究と実践」という目的意識に沿うものである。

次に、自己紹介を兼ねて、研究したい事項などを各参加者が順番に述べた。当日は、ほとんどのメンバーが初顔合わせであったが、事前にメールを活用して自己紹介を行っていたこともあり、参加者どおしのコミュニケーションはバーチャルなやりとりと顔をつきあわせての論議とオン・オフ両面性を備えた研究部会になりつつある。


参加者の声

(紹介順)

郡俊彌

 大阪市北区天神橋筋四番街商店街で日貸店舗の起業をしている。商店街の現状を知るためにあちこちの商店街を毎日わたり歩いている。高齢化が進んでいるので、居心地のいい商店街、住環境にするために、NPOが何らかの形で関われないか考えている。研究部会のなかから情報発信していきたい。

今田忠

 先日「神戸市CB調査報告書」をまとめ、その委員長をつとめた。地域の活性化、地域循環型の経済について考えたい。CBをやるうえで重要なのはどういった組織形態でやっていくかである。結局、CBはゲリラ的にならざるをえない(笑)。

堀弘幸

 兵庫県三田市でいろいろ地域の活動に関わっている。農業がまだまだ残っている地域。個人的にはNPOよりCBのほうが興味がある。本業は中小企業診断士だが、ボランティア的に地域コミュニティに貢献するビジネスを実践していきたい。

関浦照隆

 営利企業での職務経験はなく、今は中小企業診断士。生活協同組合に関わっていた。広い意味でのNPOのマネジメントといえる。地域での主婦のエネルギーはすごい。それが大きな事業につながった。日本の文化を活かした地場産業の消費経済が重要ではないか。

大和田武昭

 事業をやることの大変さをつくづく痛感している。今はまだめぐまれた環境にあるが、何がしら世の中にお手伝いできることがあれば、NPOをやろうとしている人を援助しようかなとか考えている。そのためにNPOについてここで勉強してみたい。

松永桂子

 今、大学をでてもフリーターしている人が多い。自分の意志で集団に入らない。大前提的に共同体に価値をもたせ、そこに彼らを誘うようなものでもない。そういう意味で一種の帰属意識をもてる対象があるNPOは社会的な効用を考えると一面的な見方だが、もっとあってもいいと思う。

永島竜貴

 現在ベンチャーに資金を供給する仕事をしている。ベンチャーキャピタルの数は大阪と東京は1:10の差がある。けれども、大阪には何か懐の深さがあったりする。それから、サラリーマン以外で生きていく方法を日本はもっと容認していくべきではないだろうか。われわれ若い世代とその上の世代では企業観に対するギャップがある。

津田直則

 スペインのモンドラゴン協同組合など協同組合の自主管理、共同決定の研究をしてきた。みなが参加するシステム、地域社会コミュニティを支えるシステムについて考えたい。地域の企業を支援していくシステムとして、地域コミュニティのための銀行も必要であろう。

宇都紘一

 日本開発銀行に勤めていた。今は南港WTCの経営をしているが、ちがった意味で会社の経営は苦労した。妻がNPOに関わっていることもあり、高齢者のCB.NPOへの参入について勉強してみたいと思う。

加福共之

(CB・NPO研究部会幹事)
ジェーン・ジェイコブズはCB・NPOの育つ環境として、オフィスと住居を混在させる都市設計の重要性を述べている。このような都市論的アプローチも大事にしたい。
NPO活動としては私はSNP(http://www.snp.ne.jp)という会に参加している。企業退職者のOBがメンバーとなり、企業から地域へを合い言葉に地域のIT化のボランテイィア活動等を始めている。

立岡浩

 ヒューマン・サービス研究部会の方で主査をしている。NPOにかんする研究テーマはいろいろある。例えば、NPOの分野間比較、融合とかセクターごとの比較、NPOの倒産の定義、NPOの合併や営利業務転換の事例、NPOの研究開発など。テーマはいろいろあるが、ひとりではなかなか動けないので、研究部会でやっていけたらと思う。

出口正之

(CB・NPO研究部会主査)  何らかの従来の方向性を越えた枠組みがNPOにある。マル経がもっていた労働観、近経がもっている労働観とは異なる。当学会の塩沢会長がもはや輸入学問ではすまされなくなっている、と述べている。実践をしながらNPOをみていくと、人間研究にも発展していくと思っている。

 今、神奈川県の葉山という山の上に住んでいるが、パソコンでコミュニケーションできる。問題なのは距離ではなく、言葉の壁ともいうべき「言語境」。国境以上にネットのなかでは意味をなしている。


今後の活動指針

○会の運営を輪番制にする(自分が報告してもいいし、ゲストを招いてもいい)
○研究部会の様子をwebで発信


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