国際化研究部会
国際化研究部会 第8回例会概要
とき・ところ
日時:平成13年12月15日(土)、2:30〜5:00p.m.
場所:大阪産業創造館6階会議室E
当日の概要
第1報告:報告者 萩野典宏氏
テーマ「ベンチャー企業の特許戦略について」
要旨
ベンチャー企業は、設立後、軌道に乗るまでは無名であり、市場の信頼性を獲得して、資金調達と販路開拓を有利に促進するためには、「特許出願・特許取得」をアピールすることが有効であります。
報告では、「特許問題は、法律問題が優れて重要である」ということで「特許法」の重要点を指摘し、「青色発光ダイオードの特許権」について中村修二氏が日亜化学を提訴した事例(職務発明の問題)(日刊工業新聞、2001年8月24日付など)、米国における「特許請求の範囲に関連する均等法」についての裁判事例(日刊工業新聞、2001年7月26日付)などを説明し、次に、「主要な特許手続きの流れ」「外国出願の手続き方法」について特許庁の資料に基づいて説明し、「ベンチャー企業の特許戦略」として、特許情報システムを強化する、開発段階から特許出願と事業化を意識する、新技術の特許出願を1日でも早く行う、特許法務体制を強化しておく、などの点を指摘し、事例として、富士写真フィルム社の「デジタル・カメラ」に関する特許出願について説明しました。
(萩野典宏記)
第2報告:報告者 片山長昭氏
テーマ 「中小企業をとりまく国際化の実情」
要旨
まず、中小企業の経営資源の不足を指摘しながら、同社の国際化について2つ
の視点から報告があった。第1はビジネスにおける外からの国際化、第2はマネジメ
ントにおける内なる国際化について。
第1は、低価格、注文の確保、外からの国際化を問題にされた。ビジネスで最も大
きな問題点は1985年プラザ合意以後の円高の定着であった。価格競争、輸出の減少、
アジア市場防衛のためのシンガポール進出などが主たる論点であった。
第2は、世界一高いわが国の人件費にどう対応していくかが問題である。中国から
人件費を輸入しているのが現状である。ただし、片山氏によると中国進出では失敗が
多いとのこと。中小企業が生き残るためには一つは異業種同士のネットワークを進め
て、国際化を図るべきだろうということ。もうひとつはハングリーなアジアの労働力
を日本に受け入れて内なる国際化を図るべきだとのと。日本人はハングリー精神を忘
れているとのお灸があった。
(米倉穣記)
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