関西ベンチャー学会 .
国際化研究部会・第10回例会概要
第10回例会概要
日時:平成14年2月16日(土)2:30〜5:00p.m.
場所:産創館6階会議室E
プログラム:
第1報告
報告者:村上 薫氏(村上経営管理研究所代表)
テーマ:「ユニバーサルデザインとグローバル戦略」
第2報告
報告者:柏木啓一氏(中小企業支援センター事業評価委員)
テーマ:「海外事業経営とリスク・マネジメント」
付録: 一年のまとめ
1.第1報告
村上 薫氏「ユニバーサルデザインとグローバル戦略」
概要
21世紀、企業人として国際社会において活動するには、社会の主体としての個々の人間を鋭く意識し、尊重する思想・理念を経営戦略に取り入れるべきであると考える。
人々に国際化を納得させ、企業と現地の人々が共有出来るビジョンを与えてくれる理念が国際化には必要(伊丹、加護野)という主張、また真のグローバル化の担い手としての個人の尊厳を重視するヒューマニズムの精神へ立ち返ることがグローバリズムの原点(安室)であるという主張は論者の論理の出発点になっている。論者は21世紀の国際的共生社会に生きる企業の要件のひとつにユニバーサルデザインの思想を生かした経営戦略理念(「ユニバーサル経営戦略」)が必要であることを提唱する。
発表では、ユニバーサルデザインの概念・思想・歴史的背景を整理し、通信関連分野での日米の動向を紹介し、製品開発・マーケティングにも触れ、ベンチャーを含む日本企業に置ける取り組みを紹介、最後に具体的導入事例としてオムロンの事例を紹介した。
(村上 薫記)
2.第2報告
柏木啓一氏「海外事業経営とリスク・マネジメント」
概要
A.海外進出決定前の事前検討事項
1.何のための海外進出かーーなぜ海外進出か
@マーケット指向、A経済援助、B経営資源の確保
最も重要なことは、自社の5年先までの計画・見通しをl明確にし、基本ポリシーを立てること。
2.進出すべきとして、自社の工程能力はあるか
・自社の製品、技術、ノウハウ、シェア
・販売力、販売先の確保・・・殆どの事業はここでつまずく
・海外事業を経営できる人材の確保・・・成功のカギはこの人材いかん
・長期間の赤字に耐えうる親会社の資金力・・・数年間の赤字補填覚悟
海外進出のできる目安としては、親会社の規模が20〜30人以上、年商20億円以上
3.海外事業は危険がいっぱい・・・リスク分析と覚悟が必要
予想されるリスク
・対象国の戦争、政変、政策転換
・第三国の政策変更・・・輸入禁止、ダンピング課税、為替切り下げ
・テロ・暴動(その他、紙幅の都合で割愛)
等数え上げればきりがないほどある。
反面、グローバルビジネス特有の有利さを戦略的に活用した場合は大きな利益が得られる。
B. 進出する方向での検討事項
時間の関係で以下報告省略。配布レジメ参照
(柏木 啓一記)
研究部会一年のまとめ
10回の研究部会例会を振り返って
国際化研究部会主査 米倉穣
平成13年度の国際化研究部会例会予定回数10回を成功裏に終了することができた。振り返ってみると、報告内容は理論的な面からと実証的な面からのアプローチで構成されており、ベンチャー学会として相応しいものであったと思う。平成14年度は、10回の例会の他に、部会独自のセミナーも開催したり、海外、例えば中国のベンチャー・ビジネス視察なども計画してみたいと考えている。また、国際化に特化した起業について、会員の報告やセミナーでの意見交換を基礎にして、可能な範囲内で支援・寄与していきたい。
平成14年度例会(第11回)は4月20日に開催します。報告者は中国人で、日本の大学を卒業し、日本と中国で起業している方にお願いしてあります。中国のベンチャー・ビジネスの現状を知るいい機会だと思います。ご参加をお待ちしております。
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