関西ベンチャー学会


文化資産研究部会


(1)部会の正式な名前 「デジタル技術による歴史的、文化的資産の経済資本化」(略称:文化資産研究部会)

2)体制

主査 今田 哲(奈良先端大 先端科学技術研究調査センター 教授)
副主査 河島伸子(同志社大学経済学部 助教授)
幹事 大城 理(奈良先端大 先端科学技術研究調査センター 助教授)

小田博基(奈良先端大 先端科学技術研究調査センター 客員研究員)5/1〜
日野孝雄(奈良先端大 先端科学技術研究調査センター 客員研究員)5/1〜
事務局員 板橋智子(奈良先端大 先端科学技術研究調査センター 事務補佐員)
   電話 0743-72-5602、FAX 0743-72-5609
   メール t-itaba@ad.aist-nara.ac.jp


(3)趣旨・目的
  奈良、京都等のかけがえのない歴史的、文化的資産を経済的地域経済の活性化のために役立てるため、科学技術者と経済学/経営学者が中核になり、歴史/文化の所有・管理者、ビジネスや行政の実務家、地域市民等を巻き込んだ形で研究部会活動を行う。

(詳細は下記の「添付文書」参照)

USJとのシェアリングを例示したように、この会のキーワードの一つは『シェアリング』で、社会的な経済投資を如何に共有化して効率化を図るかがサブテーマである。

(4)活動方針
京都と奈良の中間の至便の場所で5〜6回会合をもつ。
会合の記録はメールで会員に配信する。
一連の会合終了後に報告書をまとめる。

(5)連絡先 今田 哲


    e-mail:imada@rsc.aist-nara.ac.jp 




研究部会:『文化資産の資本化』の提案

(ディジタル技術による歴史的、文化的資産の経済的活用)
(Capitalization of Historical-Cultural Assets by the Digital Technology)

趣旨

 ユニバーサルスタジオ・ジャパンがオープン前から人気を集めている。余暇の使い方が21世紀には産業として無視できないということだろう。どうして観光資源まで『輸入』しなければならないのか。

 アフガニスタンの巨大石仏がイスラム過激派によって破壊されてしまった。かつて中国を訪問したとき、その昔高校で習った『松柏尚存ス』という漢詩の真の意味が分かった。『松柏は昔のまま残っているのだなあ』という感慨は、実は『松柏しか残らないくらい破壊されたのだなあ』ではなかったのか思ったことを思い出した。

 千年を経て歴史的、文化的な資産が残っているというのは実は希有なことなのだ。飛鳥、斑鳩、奈良、京都の文化遺産は、他の国、他の地域に決して真似のできない資産(アセット)だ。我々はそれを手の中に持っている。これを新しい技術を使って利用できないだろうか。仕事を奈良に移して以来、このことをずっと考えてきた。

 最近、関西ベンチャー学会がスタートした。大学教授が夜道を提灯で照らせないだろうかと議論している。経済学や経営学の先生方が中心だが、真面目に関西の将来を考えている。これまで暖めてきたアイディアを関西ベンチャー学会の研究部会の一つ取り上げたい。

 研究部会のフランチャイズとしては京都と奈良の中間を考え、場所提供についても内諾を得ている。また、ディジタル技術については当大学の研究者の、地域振興に携わっている主要な団体の協力の内諾ももらっている。市民の中にもこのようなアイディアへの興味を示す公認会計士の方が現れている。

 この研究部会はディジタル技術、経済/経営学、歴史文化学等のインターディシプリナリーなものにして、しかも、奈良、京都に思いを込めたビジネスや行政といった実務的な人達との共同作業としたいと考えている。

 関西ベンチャー学会の各位のご協力が得られれば幸いである。

 賛同される方は下記まで。

連絡先:
奈良先端科学技術大学院大学
先端科学技術研究調査センター
教授 今 田  哲
(関西ベンチャー学会副会長)
imada@rsc.aist-nara.ac.jp
0743-72-5600(T)
0743-72-5609(F)

具体的なイメージ:理想のケース


 Aさんは孫子3代で関西の観光にきた。最初の日はUSJに行った。皆でアメリカの町並みを散策して雰囲気を楽しんだあと、両親と子供達は乗り物を楽しんだ。お爺ちゃんとお婆ちゃんはUSJの中にあるバーチャル観光館の大画面で奈良と京都を観光した。車椅子のお婆ちゃんは中宮寺の弥勒菩薩だけは是非とも本物を拝みたいと思った。お爺ちゃんは飛鳥の亀石だけは訪れたいと思った。

 翌日、お父ちゃんと子供達はUSJに、お母ちゃんと祖父母は斑鳩と飛鳥に行った。

 斑鳩と飛鳥へのアクセスはすっかり身障者の対応で出来ていたので実に快適であった。車椅子の入るタクシー、親切な運転手さんも感激だった。バーチャル観光をしていたので、ほんの一部を見ただけだったが奈良と京都をすべて訪れたような気分になった。

 こんどの旅行にAさんの家族はみんなとても満足した。普段あまり触れあうのなかった子供と祖父母の間に心のつながりもできた。そして、友だち、会社の仲間、御近所、老人会の仲間に関西旅行のすばらしさを吹聴し、また自分達ももう一度訪問したいと思った。

 そのような評判を聞きつけて海外からも奈良、京都を目的に沢山の観光客が訪問するようになった。お年寄りや足の不自由な方達への配慮が行き届いているので、そのような人たちにはとくに評判がよかった。

 千年の歴史資産を破壊させずに守ることができた日本とは何だろうということで世界の人たちは関心を持ち、弱い人たちに心を配り、楽しみを与えた日本を尊敬する人たちも少しずつ増えてきた。

 余談であるが、USJに設けられたバーチャル観光館は学研都市の産官学連携により開発されたもので、そのプロジェクトは世界から高く評価された。


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