■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
  私の提言 第2回 by大野長八
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃若者たちに夢を与える企業家たれ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

 企業運営に関するすべての責任は経営者にあるという厳粛なる事実を、経営者は誇りをもって肝に銘じてほしい。世論も不祥事を招いた企業家を糾弾するばかりではなく、素晴らしい経営を実現し社会に貢献した企業家には万来の拍手でその労をねぎらう潔さを培うべきだろう。若者たちが崇高な企業家精神の旗を掲げ、名誉をかけて新事業に挑戦してゆく社会に転換していきたい。

 製造、仕入れ、販売などさまざまな分野で慣例を見直す気運が高まっているが、実はもっとも遅れているのはトップマネジメントの改革だ。家族的社風とは名ばかりの同族経営、イエスマンばかりを重用する情実人事がいかにして経営トップの判断を誤らせ、企業の未来を危うくしているか。名だたるベンチャー企業さえ活力を失い、かつて否定したはずの矛盾を抱え込むケースが少なくない。

 これからは人を育てることを通じて企業も成長する時代だ。社内ベンチャー制度で野心あふれる起業家を気前よく応援してやってほしい。こつこつと自己実現をめざすタイプには能力開発プログラムでじっくりサポートしていただきたい。地味な仕事での功績も見逃さない公正な人事考課で、すべての社員の頑張りがいを引き出すべきだろう。

 「あの人のように生きてみたい」−若者たちに夢と勇気を与え続ける企業家がはたして関西で何人いらっしゃるだろうか。今こそ誇り高き企業家たちの奮起に期待したい。


(おおの ちょうはち  ベンチャー・リンク顧問、本学会顧問)


もどる

トップ・ページ   論壇一覧   ページ・トップ