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■■関西ベンチャー学会メールマガジン第16号

発行日平成14年7月11日




■目  次■
【1】研究紹介
【2】本学会共催国際会議の案内
【3】ベンチャー全国大会の案内
【4】例会の予告
【5】KAVES INFORMATION
【6】研究部会案内
【7】ベンチャー支援活動案内
【8】事務局連絡
【9】編集後記

各記事へは、下の「目次と抄録」タイトルをクリックしてください。

第16号の目次と抄録

【1】研究紹介
磯辺教授による「起業家活動の国際比較研究」の連載第4回:能力・ リスク・ 個人投資家の項目でも我が国の起業家レベルが低い。

【2】本学会共催国際会議の案内
8月13日〜15日に本学会が共催する科学技術政策等に関する国際会議「関西2002」について国内組織委員会後藤邦夫委員長が紹介。

【3】ベンチャー全国大会の案内
関西ベンチャー学会が11月29日,30日に日本ベンチャー学会と共催する ベンチャー全国大会の概要について紹介。

【4】例会の予告
本年度第1回例会 8月8日(木)
講師:サントリー(株)不易流行研究所佐藤友美子部長
テーマ:「時代の気分をさぐる」.参加は50名,先着順.

【5】KAVES INFORMATION
《1》協和発酵の創薬シーズ公募の知恵と問題点
《2》学生の知恵を利用するケイ・ラボラトリー社の巧みな戦術はベンチャーの一類型か
《3》日本ベンチャー学会が起業家教育で研究部会:起業家教育は今後急進展と予測
《4》試作品制作が技術移転に重要であることに気がついた東大先端研
《5》物流を変革する可能性がある無線タグ:日本はまたまた遅れるのか
《6》製造装置を含めて新しい事業機会になる酸性電解水
《7》高知工科大学のアフガン地雷探査プロジェクトに拍手
《8》「失敗学会」がNPOとして発足:学会をNPOとして運営することへの問題点提起

【6】研究部会案内
 ヒューマンサービス研究部会(平成14年7月12日)
マーケティング研究部会(平成14年7月19日)
国際化研究部会(平成14年7月27日)

【7】ベンチャー支援活動案内
 「島屋ハイテクフロンティア企業交流会」
 主催:(財)大阪市都市型産業振興センター(平成14年7月22〜23日)
 
【8】事務局連絡
 7月25日(木)午前中お休みさせていただき、13:00より業務を行います。
   
【9】編集後記
 メールマガジン編集スタイル変更について


【1】研究紹介

グローバル・アントルプレナーシップ・モニター: 起業家活動の国際比較研究
第4回:一般調査「能力・リスク・個人投資家」

流通科学大学 磯辺剛彦(会員)

(図表は第16回付録を参照してください。)

【VB立ち上げやマネジメントの能力】

今回の調査では、「ベンチャー企業の経営のために必要なスキルや知識をもっているか」という質問を行った。この質問は、ビジネスチャンスの発見と同じように、起業家の資質、つまりベンチャー型経済のためのインフラストラクチャーを計測しようとするものである。しかしながら日本はわずか11%に過ぎず、調査対象国中でもっとも低い水準だった。逆に米国は61%であり、ニュージーランドに続いて二番目に高かった。

【リスク評価】

「日本には敗者復活戦がない」と言われる。失敗した起業家は、それがあたかも社会的な失敗者のようにみられることがある。ベンチャー型経済になるには、失敗を経験した起業家に、再びベンチャーに挑戦することを容認する社会風土が必要だろう。「失敗したときのことを考えるために起業できないか」という質問をした。日本で「はい」と答えた割合は60%にもなり、もっとも高い水準だった。逆にもっとも失敗に寛大なのは米国で約21%だった。

【個人投資家】

一般調査の中で個人投資家についての質問を行っている。これは米国での起業家活動が盛んな理由の一つに、個人投資家による資金支援があるからである。成功者が若くて将来性が高い企業に出資するという好循環が、米国経済を支える大きな要因となっている。ちなみに成人に占める個人投資家の割合を計算すると、日本は100人中個人投資家が1.5人いるという結果になった。一方、米国は5.7人であり、ニュージーランドの6.8人に続く高い水準である。

これまでの調査結果をみると、起業家活動の水準、起業家への評価、機会、リスクなど、ほとんどの項目について日本はベンチャーに不向きな風土であることが明らかとなった。では、ベンチャーを活発にするには何が必要なのだろうか?

次回からの専門家調査の結果を報告しながら、議論を深めてゆきたい。


【2】本学会共催国際会議の案内

国際会議「関西2002」への御案内

桃山学院大学 後藤邦夫(会員)

会員の皆さま。すでにプログラムをお送りしましたが、来る8月12日から15日まで、「第6回技術政策とイノベーションに関する国際会議:関西2002」が関西文化学術研究都市の中核施設である「京阪奈プラザ」で開催されます。会議のテーマは「知識社会における地域の創意とグローバルな創意の統合」です。関西では、まさに「地域の創意」として、関西生産性本部と関西文化学術研究都市推進機構が1996年以来毎年、「経営と研究開発を考えるR&Dサマーフォーラム」を共催してきましたが、今回の国際会議は「R&Dサマーフォーラム」の第7回会議との共同主催です。また、関西ベンチャー学会は本国際会議を共催し、私が国内組織委員長、また本学会の塩沢会長、今田副会長が副委員長として企画運営に参画しています。

この会議では、第1回が1997年マカウで開かれて以来、科学技術政策や地域開発課題から大学問題や技術経営に至る幅広いテーマが扱われてきました。「科学技術に基づく富と雇用の創造」という本学会と共通の課題に挑戦する人々が世界の35カ国から集まり、内閣府総合科学技術会議の井村裕夫議員(前京都大学総長)に始まり、産・官・学の垣根を超えて、全体会議、円卓会議、口頭による研究発表、ポスター発表などが行われます。7月8日現在の登録者は海外168名,国内98名です。

今回は、ヨーロッパ委員会が組織した「技術予測に関する円卓会議」など、ヨーロッパ諸国からの出席や報告が多く、日本で盛んなアメリカ式のグローバリズムとは一味違った方向の議論を期待しております。もちろん、ポートランドで隔年で開かれる技術経営の国際会議PICMETの組織者で大学院の技術経営教育の国際的調査の中心であるコカオグリュ教授やMIT の技術経営プログラムの創始者のひとりであるデ・ヌフヴィル教授など、アメリカからも多くの著名な研究者が参加されます。

ちょうど「お盆休み」の時期になりますが、ベンチャー学会会員の方々には、このまたとない機会を御利用戴きたいと存じます。関西ベンチャー学会が共催する初めての国際会議でもあり、上に述べたように国内参加者がやや少ないこともかんがみ、会員各位のご参加を望んでいます。おおいに歓迎いたします。

(連絡先:株式会社けいはんな「第6回技術政策とイノベーションに関する国際会議:関西2002」事務局 電話0774-95-5115)
会議の公用語は英語ですが、13日の全体会議と円卓会議は同時通訳されます。


【3】ベンチャー全国大会案内

関西ベンチャー学会・日本ベンチャー学会共催 

ベンチャー全国大会概要発表!

11月29日〜30日@京都リサーチパーク

1.ベンチャー全国大会

ベンチャー全国大会は本学会の第2回年次大会を兼ねて実施するものです.
多数の会員のご参加を期待しています.
参加費(懇親会費含),会員¥6000(学生会員¥3000)

2.研究発表者を募集

研究発表者を募集しています.
学生会員による発表も期待しています.申し込み締切り:8月2日
*研究発表募集要項は近く全会員に郵送します

3.プログラムの概要

プログラムの概要は次の通りです.
 ☆大会テーマ『地域再生とベンチャーパワー』☆
◇11月29日(金) 
10:00 京都リサーチパーク施設見学
11:00 開会挨拶 清成忠男 日本ベンチャー学会会長
11:30 基調講演 関西のベンチャー企業社長(未定)
14:00 研究発表,研究部会報告,
    ポスターセッション
(文科省の知的クラスター/経産省の産業クラスターを中心に企画)
夕方 会員総会→懇親会
◇11月30日(土)
  9:30 研究発表,研究部会報告,ポスターセッション(前日の続き)
 13:00 パネルディスカッション「地域再生とベンチャーパワー」
 パネリスト:堀場雅夫 (堀場製作所会長)
森下竜一 (大阪大学助教授)
奈良人司 (文部科学省室長)
未定 (経済産業省)
松田修一 (早稲田大学教授)
山川 烈 (九州工業大学教授)
コーディネーター:吉田和男(京都大学教授)
15:00 閉会挨拶 :塩沢由典 関西ベンチャー学会会長



【4】例会案内

主題「時代の気分をさぐる」

平成14年8月8日,午後6:00〜8:00,大阪産業創造館
講師 佐藤友美子氏(サントリー不易流行研究所部長)

                  本年度の方針として例会の充実を心掛けていましたが,第1回例会を上記の通り開催します.大阪産業創造館との共催です.

佐藤講師による生活者の目線での考え方から多くの示唆が得られるものと思います.また,同講師は,関西ベンチャー学会メンバーによる活発な討論をお願いしたいとのことでしたので,熱心な会員各位のご参加をお願いします.

なお,会場の大きさとの関係で先着50名で締切らせて頂きますのでご了承下さい.お申し込みは関西ベンチャー学会事務局(末尾参照)まで.


【5】KAVES INFORMATION

新聞等のベンチャー関連情報に編集子がコメントを加えたものです.
議論のとっかかりになればと思っています.どしどし議論を返して下さい.
元の情報は関西ベンチャー学会の事務局にファイルしています.
#X-YYは各記事保管ファイル整理番号です.

《1》協和発酵の創薬シーズ公募の知恵と問題点

(#3−47,日刊工業 6.26)
創薬研究ニーズを解決するテーマを大学等の研究者からインターネットで公募。選考後、共同研究契約を結んで研究助成を行う。第1回のニーズとしては抗体医薬関連技術等3テーマで50件以上の応募。

⇒コメント:産学連携の新しいモデルとして注目されるが、知財権の取り扱いや利益相反に関する複雑な問題も予想される。

《2》学生の知恵を利用するケイ・ラボラトリー社の巧みな戦術はベンチャーの一つの類型か

(#3−48,日経 6.26)
ケイ社は携帯電話向けのソフト開発会社。従業員89名中35名が学生。研究所(ラボ)を全国4都市に設置(関西では京都)。携帯向けソフトの開発は思考が柔軟で時間がある学生に向いた仕事である点に着目。

⇒コメント:ともすれば発散的になりやすい学生のベンチャーアイディアを集約し、効果的に利用するための巧妙な仕組みで、ベンチャーの一種の類型だろう。他にこの類型のベンチャー企業があれば事務局までご連絡ください。

《3》日本ベンチャー学会が起業家教育で研究部会:
起業家教育は今後急進展と予測

(#3−49,日経 6.29)
  −−−>関連記事(日刊工業7・2、経産省が小中学生に起業家教育)
早稲田大学・大江建教授を中心に、初等教育から高等教育までの一貫したキャリア教育の一環として、起業家精神を養うプログラムを開発、普及を図る。生徒、学生の獲得競争の激しい教育業界関係者の参加を見込んでいる。

⇒コメント:関西ベンチャー学会は、すでにベンチャーのための教材開発研究部会を昨年度スタートさせている。ベンチャー学会の公的な立場を向上させるために有力な活動の仕方といえる。ビジネスとしてはシステムとコンテンツの両面から無数のアプローチの方法あるだろう。

《4》試作品制作が技術移転に重要であることに気がついた東大先端研

(#3−34,日刊工業 6.26)
これまでの技術移転活動の経験から、特に素材分野などでは試作品(プロトタイプ)の有無が成否のカギになることを認識したため。

⇒コメント:試作品の制作を大学の中でやるべきか、学外のインキュベーターでやるべきかについては技術移転先進国のアメリカでも議論の対象だった。製造業の海外流出で遊休化した民間の工場を大学発の技術の試作品製作に利用すること、そしてそれを官が支援するのはいい方向だろう。

《5》物流を変革する可能性がある無線タグ:日本はまたまた遅れるのか

(#3−53,日刊工業 6・27)
マサチューセッツ工科大学のオートIDセンターがウォルマート(アメリカの大手量販店)と組んで実証試験。無線ICタグの1個のコストが現行の20分の一の5円くらいになればバーコードの代替として普及する可能性。

⇒コメント:オートIDセンターには日本から大日本印刷、凸版印刷などが参加。流通新時代のデファクトスタンダードがアメリカに抑えられてしまうことが危惧される。

《6》製造装置を含めて新しい事業になる酸性電解水

(#4−1,日刊工業 7・1)
前号で解説したとおり、酸性電解水が食品添加物として認可され、食材の殺菌、消毒、調理加工施設の殺菌・洗浄などに幅広く使用され、製造装置の生産も著しく増大する見通し。

⇒コメント:環境適合性から注目すべきである。「ベンチャー成功のカギは社会への使命感」(パソナ・南部代表、日刊工業7・3)とされるように、「ビジネスの社会的意義」はベンチャーの大事な要素の一つであろう。

《7》高知工科大学のアフガン地雷探査プロジェクトに拍手

(#4−5,日刊工業 7・4)
複合センサーでの高感度探査技術、ラジコンを使った広域探査技術、PETボトルロケットによる爆破技術開発等に総合的に取り組む。

⇒コメント:文部科学省も国レベルで類似プロジェクトを企画している。このような世界の公益うぃ意識したプロジェクトが日本の大学で拡大しつつあることに拍手を送りたい。ビバ ホモ・コントリビューエンス!

《8》「失敗学会」がNPOとして発足:学会をNPOとして運営することへの問題点提起

(#4−6,日経 7・8)
失敗を教訓にして過ちを繰り返さないように予防する「失敗学会」が工学院大学の畑村洋太郎教授らによってNPOとして発足。

⇒コメント:学会がNPOとして運営されるのは珍しいケースのように思われる。編集子が知っている唯一の例は本メールマガジンでも紹介している非営利団体として運営されているAUTM(アメリカの大学技術管理者協会)。ただしAUTMは厳密には学会ではない。読者諸氏で、国内外を問わず、類似のケースをご存知なら事務局まで連絡していただきたい。 関西ベンチャー学会を将来NPOとして運営する選択肢があるかもしれないが,NPOでなければならない理由を追求すると果たしてそのような方向性はでてくるだろうか.先のAUTMは,情報発信,教化,啓発と,専門家と市民の視点の共有化を達成している点でNPOの理屈付けができているように思う.


【6】研究部会案内

ヒューマンサービス研究部会 平成14年7月12日(金)18:00〜19:30
マーケティング研究部会   平成14年7月19日(金)18:30〜21:00
国際化研究部会       平成14年7月27日(土)15:00〜17:00

★ヒューマンサービス研究部会

(花園大学公開研究会・他2団体との共催) 会場:花園大学 自適館2F201教室
連絡先:立岡 浩(会員・情報提供者)*締め切りが11日中です!
Eメール:chk-rsh@fa3.so-net.ne.jp  電話 075−811−5181(代)

★マーケティング研究部会

会場:大阪産業創造館6F 会議室D
連絡先:井上芳郎(会員・情報提供者)
Eメール:yoshiro-inoue@red.umds.ac.jp

★国際化研究部会

会場:大阪産業創造館6F 会議室C
連絡先:米倉 穣(会員・情報提供者)
Eメール:ANB41772@nifty.com


【7】ベンチャー支援活動案内

★島屋ハイテクフロンティア企業交流会

日時:平成14年7月22〜23日
主催:(財)大阪市都市型産業振興センター 午前10時〜午後5時30分
会場:大阪産業創造館・3Fマーケットプラザ・4Fイベントホール
連絡先:(財)大阪市都市型産業振興センター農本良浩(会員・情報提供者)
Eメール:noumoto@toshigata.ne.jp
http://www.kansai.meti.go.jp/3-3shinki/kinki-incubator/vi_info16.html

★カンボジアの小学校に文房具を送ろう!(ボランティア)

・使用済みのトナーカートリッジの回収⇒文房具送付の財源に使用します
*送料の負担はなし(送料の関係で2個以上からでお願いします)
*全国どこからでもOK  *情報提供者:植木 力(会員)
送付要領:info@castanet.co.jp 詳細:http://www.castanet.co.jp


【8】事務局連絡

7月25日の事務局は13:00から業務を行います。(常任理事会開催のため)
産創館「あきないえいど」HP「よしだが行く!」に事務局諸角登場。
http://www.akinai-aid.ne.jp/malmaga/iku48.php3
ページのずっと下の方です。あきらめずにスクロールすると、すてきな笑顔が出てきます(HP編集子)。

【9】編集後記

メールマガジン編集スタイル変更について

本年度はメールマガジンを充実させようと試行錯誤を繰り返しています.しかし,会員の方々とお話しているとメールマガジンが余り読まれていないなと思うことがままあります.ある会員の方からはもっとルーズに考えて勝手気侭な記事を載せてはどうかとのご意見をいただきました.会員が気楽に情報交換するためには肩の凝らないことも大事でしょうが,学会の公的なメールマガジンとして在り方との関係でどのような妥協点を求めていけばいいのか悩んでいます.

本メールマガジンは数週間遅れでホームページに収載されますが,そのためにも一定の形に収斂できればと考えています.ホームページに載るということはとても重要で,最近も,ある大きな団体の方が事項を調べたら本マガジンに記事がトップに載っていたと言うことで取材に来られたケースがありました.

いずれにしても先月号までの編集だと読みにくいように思われたので,今回は冒頭に『第16号の目次と抄録』という部分を作って.そこを見ればこの号で何が取り上げられているかが分るようにしてみましたがいかがでしょうか.

編集について何でも結構なのでご意見をお寄せ下さい.(編集子)

◆関西ベンチャー学会◆=========================
〒541-0053
大阪市中央区本町 1-4-5 大阪産業創造館内
TEL: 06-6264-9818 FAX: 06-6264-9889
mail to: info@kansai-venture.org
URL: http://www.kansai-venture.org/
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