日本経済新聞2000.1.6号夕刊一面
ベンチャー学会関西でも発足へ
塩沢大阪市立大教授ら中心に今夏
企業支援 実践研究も
関西にベンチャー企業論を研究する学会が今夏に発足する。大阪市立大学の塩沢由典経済学部教授らが音頭をと取って、ベンチャー企業経営者、行政や経済団体の関係者にも呼び掛けており、総勢二百人程度が参加する見通し。東京の「日本ベンチャー学会」以外にベンチャー専門の学会ができるのは初めて。
「関西ベンチャー学会」(仮称)は今夏にシンポジウムを開催し、設立発起の大会をする計画。東京の日本ベンチャー学会と協力関係は築くが、下部組織とはならず独立した組織とする。
参加するのは神戸大学の加登豊経営学部教授、奈良先端科学技術大学院大学の今田哲先端科学技術研究調査センター教授らベンチャー経営に詳しい学者六十人前後。堀場雅夫堀場製作所会長に参加を働き掛けるなど経営者、行政や経済団体関係者らも加わった多彩な顔触れになる見込みだ。
学会は年一回の総会のほか、技術革新、高齢者や女性の起業、ベンチャー支援の手法などのテーマで分科会を毎月開催。学術的な研究のほか、大学教授らがベンチャー企業を支援する実践研究にも取り組む。ベンチャー起業の支援組織やコンサルタントは関西にも多いが、塩沢教授は「研究者の意見や情報を聞くことはベンチャー経営に役立つはず」と話し、経営者の積極的な参加を求めている。